92/12/02 02:42:15 ジグムント 3年>学習指導案>私たちのくらしと商店
第3学年 社会科学習指導案
1 単元名 「わたしたちのくらしと商店がい」
2 目 標
(1)生活に身近な商品の販売方法やその特色を調べて自分たちの力でまとめてい
くことに興味をもち、さらに、品質や価格、量などを考えた消費者としての工
夫を生活の中に生かしていく態度を培う。
(2)自分たちの生活と地域の商店街とのかかわりの深さに気づき、地域の消費生
活の特色と商店を中心とする消費生活の変化を理解する。
(3)聞き取り調査や買い物体験、見学などを通して地域における消費生活の特色
と商店とのかかわりについて調査・観察し、見る人によくわかるようにまとめ
ることができるようになる。
(4)消費生活の変化に対する商店の対応や流通における外国とのかかわりについ
て考え、消費者の立場に立った買い物の工夫ができるようになる。
3 指導の立場
○ 現在の地域の商店や商店街では、新しい消費者の消費動向を反映して大きな
変化がみられるようになってきた。近所にある小規模な商店、商店街にある専
門店、たくさんの商品をそろえたスーパーマーケット、便利なコンビニエンス
ストア、大規模な駐車場をそなえた郊外店、店舗をもたない共同購入など様々
な販売方式が登場してきた。これは、消費者の生活様式が変化し、求めている
品物やその購入の方法が多様化しているためである。また、販売する側もこれ
らの消費者の意向をうけて様々な工夫を凝らし、新しい形態の商店をつくり出
している。こうした変化とそのわけについて調べていくと、地域の消費活動の
特色がわかってくる。また、学習にあたっては、商品を売る立場だけに目を向
けるのではなく、消費者として商品を購入するときに品質や価格に対して注意
すること。目的にあった商品を選択すること。資源のことに気をつけ、過剰な
コマーシャルにまどわされないなど、「かしこい消費者」としての視点も育て
ていくことが大切である。そして、商品の流通は、広く国内に広がっているだ
けでなく、外国とも深いつながりをもっていることも気づかせたい。
○ 1学期の社会見学で山口市の農業や漁業などの生産活動の様子、2学期の前
単元ではういろう工場で働いている人々の姿について学習してきた。特に、
「ものをつくるしごと」の学習では、実際に自分たちでういろうをつくるとい
う活動を通して生産に従事している人々がもっている思いや願いに触れ、工場
見学でそれを確かめることを経験してきた。しかし、この活動は学級全体で行
われており、あらかじめういろうについて自分の力で調べたり、ういろうつく
りの活動を通してわかったことをまとめたりするのには大きな個人差があり、
活動の方法がよくわからない子供もいた。買い物の経験については、ほとんど
の児童が家庭の用事でいろいろな商店に出向いているが、言われた品物を買っ
てくるだけで、商店の選択や商品の決定についてあまり深く考えたことはない。
学級の実態として、社会的な事象について強い関心をもっている児童が男子を
中心に数名おり、学習活動をより高度なものに牽引しているが、そのために他
の児童が主体性を失ってしまう場合ががときおり見受けられるので、一人一人
の意見や考えを引き出す時間と方法を工夫する必要がある。
○ 指導にあたって、まず「買い物調べ」を通して、子供たちがよく利用してい
ると思っている店と実際の家庭生活で頻繁に買い物をしている店の実態とのズ
レを感じ取らせる。(資料活用能力の育成)そのズレから生じる「どうしてな
のだろう」という疑問を出発点として、個々の児童の興味・関心に対応すると
ともに、地域の消費活動の特色を理解させるために、スーパーマーケット、商
店街の専門店、近所の小さな店、共同購入などのグループ(4〜5人)に分け
て、それぞれ自分たちの調べてみたいことに取り組ませる。そして、調べたこ
とを他に人にわかるようにまとめて発表させ、それらを互いに情報として比較
し合いながら学習を進めさせる。(知識・理解)また、体験活動として、調べ
ている販売方法の特色がよく表れる「500円メニュー」を考えさせることに
より、特徴を具体的にとらえることができるようにする。(社会的思考力・判
断力)このような活動を通して、子供たちが見つけたことや考えたこと、疑問
に思ったことなどを確かめる見学を実施することによって、より望ましい消費
生活のあり方を追究する視点をもった体験とすることができると考えている。
(態度)なお、日本各地や外国とのつながりについては、商品の品質や原材料
を調べる学習の中で取り扱うこととする。
4 指導計画(18時間)
|
|
学 習 活 動
|
内 容
|
時
間 |
一
次 |
し買
らい
べ物 |
○ 買い物しらべを通して、それま
でのイメージと実態とのズレから
お店しらべの課題と意欲をもつ。 |
・買い物しらべ
・買い物しらべの集計
・グループ分け |
3
|
二
次
|
5お
0店
0し
円ら
メべ
ニと
ュ
| |
○ グループに分かれて、お店の様
子、工夫しているところ、その店
が利用されている理由などを調べ
る。
○ 調べてことをまとめて情報交換
するとともに、その店の特徴をと
らえた「500円メニュー」を作
成する。 |
・見学の計画
・お店しらべ
・結果のまとめ
・500円メニューの
計画
・調理
・発表 |
6
本
時
6
/
6 |
三
次 |
見
学
体
験 |
○ 「500円メニュー」の作成で
体験したことをもとに、各商店を
見学して、わかったことをまとめ
る。 |
・スーパーマーケット
・近所の小さな商店
・商店街
・学習の整理 |
6
|
四
次
|
上
買手
いな
物
|
○ 買い物をする際に気をつけるこ
とや工夫することをまとめた「か
しこい消費者マニュアル」を作成
する。
|
・「かしこい消費者マニ
ュアル」の作成
|
3
|
5 本時案
3年3組 本時案(二次 6/6) 於 調理実習室
1 主 眼 グループで調べた販売方法の特徴が表れている「500円メニュ
ー」をつくり、発表することを通して、それぞれの販売方法の特徴
とそのちがいについて理解することができる。
2 学習過程
一太郎(Ver4)保存形式の本時案のファイル参照
5 評 価
○ 聞く人にわかるように、それぞれの販売方法の特色を発表することができ
たか。
○ 発表を通して、それぞれの販売方法の特色をとらえ、見学体験に向けての課
題をつかむことができたか。
松下村塾 Yicin-Net
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