「防長回天史」の案内

「防長回天史」を読み始めました
 私の職場がこの春に建てかわりました。その引っ越しの時に倉庫の戸棚の中から「防長回天史」を発見して、この夏休みに読んでみることにしました。
 防長回天史は明治44年印刷発行ですが、私が読み始めているのは「修訂版」で大正9年に子爵末松謙澄が編纂したものをさらに大正10年に再発行したものです。
 読むといっても旧漢字旧かな使いだし、句読点もないので、実際の3分の1も読みこなしてはいませんが、自分の興味のある人物が登場するところを拾い読みしています。
 冊数は全部で12冊あるはずなのですが、1冊目がどこかに紛失してしまい、2巻目(嘉永6年から安政年間まで)からしか見あたりませんでした。それなのに3巻目からはほぼ2冊づつそろっています。
防長回天史は毛利藩の正史ともいえるもので、内容は実に淡々としていて、やや
 我田引水と思われるところも見受けられます。ほぼ年間を追って毎年の出来事を細かに記載してあり、書簡や公文書などの引用が豊富です。(これら候文がでてくるとますますわからなくなる・・・・)といってもまだ2冊目に入ったばかりです。
 松陰や晋作に関する記述ももちろん出てきます。内容は、非常にシンプルでこの編纂当時はすでに松陰の行状や評価も定まっていたためと思われますが、その記述に関する視点や表記(毛利藩正史としての観点)は現代の歴史物語とまたちがった面白さを感じてしまいます。
時間に余裕があればこちらに抜粋でもUPしようと思います。
Awaya 91/11/05

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