毒とるMIHIのお気楽辞典

<あ>
(アレルギー)
 他人と自分の区別がはっきりし過ぎて過剰反応をしたり、自分の体を他人のものと思って反応すること。嫌いなヤツやモノに付ける修飾語で、ちょっとだけ同情をかうこともある便利な言葉としても使える。嫌いなものを食べさせられそうになったら、「これにはアレルギーがあるんだかんな!もし食べて死んだら、ゼッタイ化けて出てやるゾ!!」と言う風に使う。
<い>
(胃)
 粘膜と筋肉で出来た、限界はあるが破れるまでは伸縮する袋。破れる前の段階を胃拡張という。食用は並(好き勝手に使ってきたヤツで、暴飲暴食などと呼ばれた使用方法)と上(刺激物を入れるのを控えて大切に来たヤツ)があり。使い方に関係なく、神経質な人が持っていると穴が空くことがある。通称「ミノ」で味わうのにタレと塩があり、焼き網の上に長く置かないのがコツ。火を当てすぎた場合は、ガムとして使用することもできる。この袋に電球を入れ点灯したり、金魚や剣を出し入れしたりする特技を持った人がいた。彼は人間ポンプと呼ばれ一時はTVでもてはやされた。しかし飽きやすい大衆にはこれを裏返して見せなければ通用しなくなり、数人が挑戦してあの世へ行った。内視鏡(通称胃カメラ)は、これをヒントにして作られた。
 
(胃潰瘍)
 時代劇では、「持病のさしこみがウウ・・・」などと言う台詞で表される病。か弱いお女中がみぞおちの上に手を当てて、美男子の武士の同情を買うことが出来る自己申告で良い病気。ピロリ菌と言う虫を駆除するまで治らない人がいるが、ピロリホイホイやピロリアースは効果がない。この病気を予防するためには、自分は神であり全てが許されると思って生活することである。
 
(医局)
 医師の隠れ部屋で新人は3人で1つの机が与えられ、滅多に来ない殿が侵入すると雰囲気が一変して直立不動になる。殿が出て行くと、平和が訪れる簡易ベッドの使用権は卒業年度によって決められている。汗と涙の染みついたタコ部屋であり、MR(薬品宣伝員)の憩いの部屋にもなる。MRは揉み手で医師におべんちゃらを言う、大切な仕事部屋であった。ジェネリクスと呼ばれる後発品が使われるようになり、揉み手は平手打ちに変わった。実験用のヒーターで、昼食時間にスルメや干物を焼くことが出来る臨時調理場に変わる。
 
<う>
(ウイルス)
 見えないくらい小さな生き物で、実存主義の輩はその存在を認めない。共存することが下手で、居候の癖に母屋を破壊する前に移住しなければ自滅する。工夫によっては見えるのもあるがそれは人が作ったモノで、侵入した先で悪さをするのは同じ。プラスチックと金属で出来た箱に住み着き、最近ではひたすら電線を通じて増殖を繰り返す。これは飛沫感染は無く、肌と肌の接触伝染もない。

Yicin-Net エッセイ
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