89/10/26 23:40:09 くろ 【平成元年理科教育課程講習会レポート】
メモからまとめてみました。
平成元年度中学校教育課程講習会理科部会報告
改正の要点
〔1〕実験観察の重視
・ 敗戦から急ぎ足の近代化・入試の状況によって本来のねらいである思考力を育
てる実験観察が軽視され、知識定着のための観察・実験に姿を変えているのでは
ないかと思われる。
覚える理科から思考する、また探究する理科に変えていく必要がある。
このように、実験・観察が重視される根拠として文部省が行った到達度調査があ
る。その結果
(1)理科の知識に関しては定着度が良い。
(2)思考的なもの論理的なものが伴っていない。
(3)応用力の不足
(4)自分で観察・実験が出来ない。レールに沿って行うのは得意である。
アメリカと比較した場合
・知識定着については勝っている。
・直接体験に基づく思考力に劣る。
・自主性,主体性に乏しい。
・日常生活への応用力がない。
・ 4つの基本方針についてふれる。
(1)豊かな心を持ち、たくましく生きる人間の育成をはかること。
(2)自ら学ぶ意欲と社会の変化に対応できる能力の育成を重視する。
(3)国民として必要とされる基礎的・基本的な内容を重視し,個性を生かす教
育の充実をはかること。
(4)国際理解を深め、我が国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視するこ
と。
・ 内容について精選と集約が行われた。
前回に行われたわけであるが、年を追うごとに蘇ってきていることに対して再
度行われた。
・小項目についてふれる。
1分野については、大きく削減されている。
2分野については、あまり削減されていない。その理由は、2分野は生徒の生
活に密着しているため。
・各学年に内容が集約されている。その例として、植物は1年に、動物は2年に
配当されている。
〔2〕内容の取り扱いの記述が配慮された。
現行のものに比べて、説明が増加している。
例えば、精選したものが蘇ることを防ぐために、それに対しての記述がなされ
ている。理科の指導書 (52ページ)
〔3〕実験観察の重視
現行では、実験・観察を通してとなっていたが、これが行うとなり実験・観察
が義務づけられた。小項目には全て記載してある。
〔4〕日常生活との関連をもたした。
理科 P・7参照
〔5〕個性を生かす教育
具体的には、3年の時間数について幅を持たせた。
105時間とは3時間・140時間とは4時間のことである。
334でも良いし334でも良いということ。
〔6〕選択教科制を導入したこと。
途中ですが、ここまで。
松下村塾 Yicin-Net
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