90/10/23 04:27:29 くろ 学習指導案 動く大地の謎 和田中
出典・・・・全国へき地研究発表大会 分科会 田中先生の公開授業より
(中の記号表記、文字飾等に変更を加えてあります。・・通信文書にするためですが
誤字や脱字の責任は私にあります。訂正して、下さい。)
この指導案はおおいに参考になると思いましたのでここにUPします。なお、この
後に、授業で使用された学習プリントも掲載する予定です。
なお、このデータは公開されているとはいえ、転載及び利用にあたっては御本人の許可が
必要です。
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第3学年学習指導案
指導者 田中 勇
1 題材名 動く大地の謎
2 題材のとらえ方
(1)人間をはじめ、たくさんの生物が生活している大地は、地球内部のエネルギーや
水の働きによってたえず変化している。そのことを、時間の長さや空間の広がり
と関係づけてとらえながら学習することは、地球上で起こる自然現象についての
理解を深めることになる。さらには、地球そのものを人間や他の生物のかけがえ
のない生存の場としてとらえることにより、大きな災害を生みかねない地震等の
自然現象を認識でき、自然の中で生きる人間の心がまえも育成できると考える。
(2)山口県は有感地震が年に数回という地震の少ない地域であるが、近年では3年前
にマグニチュード5.2 、震度4という比較的大きな直下型地震が発生し、生徒も
揺れを体験している。また校区内の川は遊泳が許可されており、生徒が河原で遊
ぶことが多く、加えて高瀬峡は蛇紋岩の産出で有名であることから、生徒が石に
触れたり流水の浸食作用を身近に観察する機会が多い。
(3)本単元の科学分野は近年、著しい発展をとげてきており、学習指導要領の改訂に
ともない、大地の変動を説明するのにプレートテクニクスの考えを扱ってもよい
ことになった。大地が動いたとするプレートテクニクスの考えはダイナミックで
地球上で生じる現象をうまく説明できる。導入として、この考えを中学生にもわ
かりやすいように指導することは、本単元の学習に対する意欲や興味づけをする
のに適していると考える。また最初に、地上でおこる事象の原因を地球の内部・
・(マントル)に求めることができるようになっておれば、今後の学習を問題解
決的に展開していくのに役立つと考える。
3 指導目標
(1)大陸が動いた原因を、コンピューターのデータベースから適切に情報を取り出す
ことにより、自分なりに説明できるようにさせる。
(2)地上でおこる事象の原因を地球の内部(マントル)に求めることができるように
させる。
(3)単元全体を見通した自己目標が持てるようにさせる。
4 単元の指導計画(総時数14時間)
(1)単元の導入 2時間
(2)火山の活動と火成岩 7時間
(3)変化する大地と地層 4時間
(4)単元のまとめと学習の発展 1時間
5 本時案
(1)主眼 どうして大地が動いたのかをコンピュータのデータベースから適切に
情報を取り出すことにより、自分なりに説明できるようになる。
(2)学習技能 多くの情報の中から大切な情報だけを取り出して正しい判断をする。
(3)準備 コンピュータ ビデオ OHP 地球儀 学習プリント
(4)学習過程
意図 |
学習活動(基礎・基本○) |
形態 |
留意点・評価■ 学習技能 ★ |
導入
課題提示
今後の学習の予
|
1 前時の学習内容(大陸が
動いたという証拠)を確
認する。 |
一斉
|
・コンピュータのシュミレーション
とビデオを使って大陸がかって動い
たという事実を簡潔におさえる。 |
あのような巨大な大陸が、どのようにして動いたのだろうか。 ・ |
2 コンピュータのデータベ
ースから情報を選択し取
り出す。
3 役に立つ情報を、選択す
る。
4 自分の仮説を立てる。
5 他のペアの仮説と自分達
の仮説を比較してみる。
6 本単元の、教師側の学習
計画についての説明を聞く。
|
ペア
ペア
ペア
一斉
一斉
|
■コンピュータが正しく操作できて
いるか。
★大陸が動いたことを証明するのに
役立つと思われる情報だけを取り
出して、正しい判断をする。
■データベースの情報が有効に活用
されているか。
・正しい理論を導くのがねらいでは
なく、生徒の独創性を大切にした
い。
■大陸を動かすほどの原動力が地球
の内部に存在していることに気づ
いたか。
・本時の学習内容と単元全体の学習
内容を関連させながら説明し、今
後の学習に対する意識化をはかり
自己目標を持たせる。
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松下村塾 Yicin-Net
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