「留魂録」

 今(1990年8月7日)ちょうど山口博物館で「吉田松陰展」をやっています。
今年は吉田松陰の生誕160年にあたるそうです。
出品されている物で、特に興味深かったのは「留魂録」です。

身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも
とどめおかまし大和魂

 これほど大きなスケールの愛国の歌ですが、書かれている書は(恐らく牢獄の中で許されたわずかな紙を綴じた物と思われる)あまりにも小さな書き物でした。
 「留魂録」は松陰が死罪となる前日に門下生のために書き止めた書です。
 掌に乗るくらいの小さな紙の綴の1毎目に、松陰独特の硬い感じの字でこの歌が書かれていました。

Awaya 90/08/07

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