90/03/22 20:14:43 きんすけ さいころ投げ指導案
数 学 科 学 習 指 導 案
平成2年2月9日3校時 3年2組
指導者 教諭 泉 浩 志
1、題 材 相対度数と確率
2、題材設定について
本題材は、日常生活の場において偶然の現象として起こる不確定な事象につい
て多数回の試行実験により、相対度数がある値に近づくこと、そしてそれが、そ
の事象の起こりやすさ(確率)とみなされるという経験則を認識させることによ
り確率の意味を明らかにし、確率の考え方を知らせることをねらいとするもので
ある。
確率という身近な題材に対して生徒の関心は高く、このクラスの6割の生徒が
「確率にとても興味がある」と答えている。また、その内訳を男女別で比較する
と5:3でやや男子のほうに興味を持つ人数が多い。さらに8割を越える生徒が
「確率についてくわしく学習してみたい」と答えており、他の題材と比較しても
確率への学習意欲は高いと言える。ただし数名の生徒については、やや確率の学
習への関心が薄く、この中でも1名については分数の計算が十分に定着していな
い。
すでに生徒は確率の性質や、求め方については学習を済ませているが、これま
でに多数回の試行から相対度数を実際に求める実験は行なっていない。そこで指
導にあたっては、ここでもう一度、日常生活の場で起こる身近な事象について、
小集団での実験やパソコンによる多数回試行のシュミレ−ションの例示を用いる
ことによって経験的に確率の本来の意味と考え方を身につけさせたい。また関心
の薄い生徒にも、確率を体験させることで興味と学習意欲を引き出していきたい
3、目 標
確率の意味を明らかにし、簡単な場合について数学的確率を求めることができ
る。
4、指導計画
事柄の起こりやすさ ………………………1時間
確率の求め方 ………………………1時間
確率の性質 ………………………1時間
相対度数と確率 ………………………1時間(本時)
5、本 時 案
主 眼 実験を通して、確率が相対度数と考えられることを知る
準 備 さいころ、集計用紙、パソコン
学習過程
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・学 習 内 容 ・ 学 習 活 動 ・指 導 上 の 留 意 点・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・○起こりやすさ ・・・・・・・・・・・・・・・・身近なものであるさいころ・
・ ・・さいころの目のでやすさ・・ について考えさせることで・
・ ・・を考える ・・ 学習課題への意欲付けをす・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・ る ・
・ ・ ・ ・・さいころの目の出方は、ど・
・ ・ ・ ・ の目も同様に確からしいこ・
・ ・ ・ ・ とを確認する ・
・○確率の意味 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・
・ ・・1の目の出る回数を実験・・・1の目の出る確率は本当に・
・ ・・から求めて、相対度数を・・ 1/6といえるか投げ掛け・
・ ・・調べる ・・ て実験の意欲化をはかる ・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・実験は手順を説明して仕事・
・ ・ ・ ・ の分担をさせ、能率よく取・
・ ・(実験) ・ ・ り組ませる ・
・ ・ ・ ・・机間巡視をして確実に実験・
・ ・ さいころを 400回 ・ ・ が行なわれているか確認し・
・・ある事柄の起こ・ までふって、1の ・ ・ 不正確な点があれば個別に・
・ りやすさ、起こ・ 目のでる相対度数 ・ ・ 指導していく ・
・ る程度を表す数・ を調べる ・ ・・相対度数の求め方を確認す・
・ が確率である ・ ・ ・ る ・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・
・ ・・実験の結果を考察して確・・・パソコンで、試行回数を増・
・ ・・率の具体的な意味を知る・・ やした場合の相対度数の変・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 化を示す ・
・○まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・確率は期待の程度を表す数・
・ ・・まとめをする ・・ であって絶対的な数ではな・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・ いことを実験の結果をもっ・
・ ・ ・ て強調して、まとめる ・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
評 価 相対度数を確率としてとらえることができたか
松下村塾 Yicin-Net
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